宮内一丁目 浸水対策の夜間訓練 排水ポンプを連続運転 川崎市中原区

マンホールから排水作業をする職員

多摩川の堤防に水路を通し雨水などを流し込む宮内排水樋管(ひかん)(宮内1丁目)で4月26日、川崎市は夜間の浸水対策訓練を実施。大雨による災害への危機対応力を高めることを目的に特殊マンホールを使い、排水ポンプの高出力運転などの実践的な作業を関係者らと行った。

夜間訓練は、台風の影響で多摩川の水位が上昇し、河川の逆流防止のため排水樋管ゲートを閉め、排水ポンプを使うことを想定して実施された。横断管と排水ホースを水が循環するようにループ式に接続することで、実践に即して排水ポンプが連続運転する状態を再現。市上下水道局の職員20人が参加し、関係者らが見守る中、排水ポンプの出力を徐々に上げて高出力で運転する作業を行った。市は、シミュレーションで2019年の台風と同程度の状況であれば同地区の床上浸水は約5割減少すると見込む。担当者は「ポンプを高出力で連続運転し、排水ホースが機能している様子を確認することができた。地域のみなさんに安心してもらえるよう訓練を重ねていきたい」と振り返った。

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