自販機に「会津」デザイン 会津短期大の学生考案

お披露目された自販機とデザインを手がけた佐藤さん

 会津をテーマに、会津大短期大学部の学生が考案したデザインを施した自動販売機が1日、金山町温泉保養施設天然炭酸温泉せせらぎ荘にお目見えした。デザインを手がけた佐藤遥さん(産業情報学科デザイン情報コース2年)は「観光で訪れた人たちに会津をもっと知ってもらいたい」と観光振興に期待を寄せた。

 伊藤園会津支店が「唯一無二の会津らしさを表現する自動販売機」を基本理念に、会津大短期大学部にデザインを依頼した。今回が採用の第1弾となった。

 佐藤さんは、会津の伝統工芸でよく目にする赤色を基調にした和風なデザインを考えた。金山町公式キャラクター「かぼまる」や特産のエゴマなど、町や会津に由来する人物や名産品をあしらった。完成品を見た佐藤さんは「自分の作品が自販機に採用されて感動した。いろいろな人に見てほしい」と笑顔で話した。

 学生たちは40種類のデザイン案を出しており、会津支店は今後、自販機設置者と調整しながら、学生デザイン自販機の設置数を増やしていきたい考えだ。

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