「運動会があれば外から帰ってきてくれる」 閉校した小学校のグラウンドで5年ぶり町民大運動会、500人が集う

障害物競走でハードルを越える参加者(亀岡市本梅町・旧本梅小)

 京都府亀岡市本梅町の町民大運動会が4月29日、3月に閉校した旧本梅小のグラウンドで開かれた。新型コロナウイルスの影響で5年ぶりの開催となった。幼稚園児から80代まで約500人が、慣れ親しんだ旧校舎を背に、競技に挑んだ。

 「ぜひ今年はやってほしい」との住民の声を受け、同町の自治会や体育振興会が主催した。運営スタッフが高齢化で不足する中でも、競技を半分近くの9種目に減らすなどの工夫で、午前中のみで催した。

 準備運動の後、徒競走をはじめ、平均台の上を走ったり、ハードルを越えたりする障害物競走、地区対抗綱引きが続いた。競技者への声援が会場に飛び交った。

 障害物競走で1位になった園部高3年の男子生徒(17)は「小さい時に出て以来の町民大運動会。1番は気持ち良かった」とほほ笑んだ。

 本梅町自治会長の由良隆夫さん(73)は「本梅の外に出ている人も運動会があれば帰ってきてくれる。久々だったけど、みんな集まってくれて良かった」と目を細めた。

© 株式会社京都新聞社