マダニ感染症に注意 重症化、死亡するケースも 屋外活動増加で長崎県が呼びかけ 

 ゴールデンウイーク期間中や夏場にかけて屋外活動の機会が増えることから、長崎県はマダニなどによる感染症への注意を呼びかけている。重症化すると死亡するケースもあり、農作業やレジャーの際は肌の露出を減らし、かまれたら無理に引き抜かずに医療機関で処置するよう促している。
 県内では今年1月から4月26日までに、マダニやツツガムシを媒介する感染症に8人がかかった。マダニによる感染症は、発熱や嘔吐(おうと)などの症状がある重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の4人と、高熱や発疹を伴う日本紅斑熱の3人。ツツガムシによる「つつが虫病」に1人が感染。高熱や発疹の症状が出る。
 マダニ類は草むらなどに生息。県地域保健推進課は、屋外で活動する際は長袖を着用し、サンダルなどを避け、活動後はかまれていないか確認するよう呼びかけている。

© 株式会社長崎新聞社