相手を誘導させてかわしていく4-3-2-1のビルドアップ方法とは!?【サッカー局面を打開する デキる選手の動き方/林陵平】

4-3-2-1のビルドアップ⑤WBが引っ張りピン留めしそこにシャドーが落ちる

相手のプレスの仕方によるビルドアップ方法④。

相手を誘導させてかわしていく

ここまでに紹介したプレスの回避法はまだまだあります。例えばウイングバック(WB)を高い位置にピン留めします。WBに相手のサイドバック(SB)が必ず付いていくのでサイドのスペースが空きます。そこのスペースにシャドー(OH)が下りてセンターバック(CB)からのボールを受けます。このように相手のプレスに合わせるだけでなく、自分たちのポジショニングで相手を誘導させて突破していく方法もとても効果的です。きちんと連動すれば気持ちよくボールを動かせます。

ウイングバックがライン際、高い位置にポジションを取る

WBがラッチライン際の高い位置にポジションを取る。このようなポジションを取ることで右サイドにスペースが生まれる。

相手をピン留めすればスペースが生まれる

できたスペースにシャドーが落ちて、タイミングよくCBからパスが通る。連動することでボールを前に運ぶことができる。

後出しジャンケン的にプレーできるので戦術的に行うメリットは大きい。

【出典】『サッカー 局面を打開する デキる選手の動き方』 著:林陵平

【書誌情報】
『サッカー 局面を打開する デキる選手の動き方』
著:林陵平

日本がワールドカップなどに出場できるようになって以来、ドリブルやシュートといった個人技以外に、選手それぞれの「動き方」というのが注目されるようになってきました。「オフ・ザ・ボール」と言われる、ボールを持っていない時の動き方のことです。実際にボールを持っているプレイヤーは一人ですので、その他大勢のプレイヤーがどう動くのかが試合展開や勝敗を左右し、各監督の戦術につながる考え方の基盤となります。本書はポジションごとの動き方はもちろん、攻撃時・守備時・サイドアタック・フィニッシュなどの目的別の動き方、体の使い方、戦術を写真とイラストで解説し、QRコードから動画視聴もできます。現代の欧州サッカーに精通している著者を起用することで、強豪国などが実際に行っているサッカー戦略、ポジショニング、動き方を解説できます。

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