現地時間5月2日、U-23アジアカップ兼パリ五輪アジア最終予選の3位決定戦で、インドネシアはイラクと対戦。勝てば68年ぶりのオリンピック出場を決められたが、1-2で120分の死闘を落とし、アフリカ予選4位のギニアとのプレーオフに回ることとなった。
準々決勝で韓国を打ち破る大波乱を起こしたインドネシアは、19分にCKの流れから幸先良く先制に成功する。しかし、前半のうちに追いつかれ、1-1で延長戦に突入すると、96分に痛恨の勝ち越し点を浴び、五輪リーチの状態から2連敗を喫した。
ただ、まだ道が閉ざされたわけではない。アジアサッカー連盟の公式サイトによれば、シン・テヨン監督は9日のギニア戦へ即座に気持ちを切り替え、次のような決意を示した。
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「上手くやらないと。選手たちは疲労困憊で、心身ともに消耗している。2、3日はリカバリーに専念し、ボールも触らせない。その後は3、4日、戦術的な練習や対戦相手の分析をする。オリンピックに行ける最後のチャンスをモノにするために全力を尽くすよ。私の願いは、アジアの4チームがオリンピックに参加することだ」
ギニアとの大一番を直前に控える一方で、韓国人指揮官は長期的な視点から、こうも語る。
「今後数年間、私たちは成長を繰り返し、より良いチームになると確信している。選手たちの意識は変わり、意志はとても強くなった。粘り強さもある。私には私の哲学があり、選手たちは私のプレースタイルを上手くフォローし、それを楽しんでいる。そういった要素が、最近のインドネシアサッカーの発展に影響を与えているんだ」
インドネシアは日本、ウズベキスタン、イラクとともにパリ行きの切符を掴み、アジアの出場枠を「3.5」から「4」にできるか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部