原英莉花は“モヤっと”スタートも後半カムバック「イーブンに戻せて良かった」

原英莉花は2日目を「72」で耐えた(撮影:福田文平)

<ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 2日目◇3日◇茨城ゴルフ倶楽部 東コース(茨城県)◇6665ヤード・パー72>

朝から気持ちよく振り切れない一日。前半2つ落としながら、後半にそれを取り戻した原英莉花は、なんとかイーブンパーで上がり、トータル2アンダーで上位に踏みとどまった。

「セカンドで、番手の上、特に6番アイアンの距離が残ることが多かった。今、一番モヤっとしているのが6番で、なかなかチャンスにつけられなかったですね。とりあえずイーブンに戻せて良かった」

グリーンを狙うショットがピンに絡まず、ロングパットを打つ場面が目立った前半。14.5フィートとさらに速さを増したグリーンで、それを寄せ続けるのはタフな作業ともいえる。3番ではファーストパットが大きくオーバーし、“3パット”のボギー(記録上は2パット)が先にやってきた。

「特にきょうは攻めるべきところがはっきりしていたように思えた。その逆に行ってしまうと難しかったですね」。6番ではもう1つ落とすことになったが、それでも微妙なパットでしっかりタッチを合わせ、しのぐところはしのいでいった。

後半は10番、15番でバーディを奪い、あとはパーで耐え抜いた。「キレイなグリーンで、転がりもいいからタッチは合いやすい。だけど思ったよりも切れていくから、『こんなにカップを外していいのか』と不安になる時もありました」というのが、グリーン上で感じたことだ。

午後組だった前日はホールアウトしたのが夕方で、2日目のスタート時間は午前8時。「きのうが終わってすぐに朝が来た感じです」と、疲れを取る間もなく、再びゴルフ場に来たという感覚も残っていた。振り切れなかったティショットは、「逆球が出たけど、風が強くないからそこまで大ケガにつながらないですんだ」。なんとかまとめきったという印象だ。

それでも3冠目がかかるメジャーで、メルセデス・ランキング66位に甘んじるなどピリッとしなかった序盤戦からの転機を図るチャンスを残した。「(クラブの)上から下まで流れがある程度整ってきた。これまでのコースと比べて平らというのもポイントですね。飛球線のイメージが出やすい」。この後は、ショットの調整もしながら、前日残した疲れをケアでしっかりと回復し、ムービングサタデーへと向かっていく。(文・間宮輝憲)

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