流域治水の進捗、県HPで紹介 37河川39カ所の状況を見える化

流域治水プロジェクトで河川整備の進捗状況を公開している県のホームページ

 近年の豪雨災害を受け、県内各地で進められている流域治水プロジェクトで、県は整備を担う37河川39カ所の進捗(しんちょく)状況について、県のホームページで公開を始めた。災害に強い県土づくりが進んでいると県民に実感してもらい、治水事業に対する理解や協力につなげたい考え。

 河川の一覧では、堤防などの設計、住民への説明、工事といったそれぞれの進捗度や、進捗率(事業費に対する執行済み額の割合)が分かる。河川ごとの詳細情報も盛り込み、河道掘削・拡幅、築堤といった整備内容、事業延長、写真データを記した。

 県担当者は、道路に比べて河川整備は状況が伝わりにくいとし「進捗度を見える化することで県民の安心感につなげたい」と話す。随時更新する。

 プロジェクトは最上川、赤川、荒川の1級水系、八つの2級水系を対象に国と県、市町村の協働でハード、ソフトの対策が進められている。浸水被害の軽減を図る河川整備については、2020年度から29年度までのおおむね10年間で集中的に行うとしている。

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