西村山の男性、つつが虫病 本年度県内初

 県は2日、西村山地域の80代男性が、つつが虫病を発症したと発表した。県内での発生は本年度初めて。男性は入院したが、命に別条はないという。

 県健康福祉企画課によると、男性は先月24日に37~38度の発熱や発疹などの症状が現れた。医療機関を受診し、今月1日につつが虫病と分かった。発病以前に畑仕事をした際、ツツガムシに刺されたとみられる。

 つつが虫病は、ダニの一種であるツツガムシの幼虫に刺されて発症する。春から初夏に発生が増え、秋にも見られる。潜伏期間は5~14日で、発熱や全身の倦怠(けんたい)感、頭痛といった風邪のような症状が出る。発熱から2~5日後には、ほぼ全身に発疹が現れる。

 県は田畑や山林、やぶなどに入る場合は長袖、長ズボン、長靴、手袋を着用して肌を露出せず、帰宅後は早めに入浴するなどの対策を図るよう呼びかけている。

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