一大センセーションを巻き起こした「婚活コミック」著者、御手洗直子さんが結婚して2児の姉妹の母に。あいかわらずのつっこみどころ満載の日々、渾身のひとコママンガ＆エッセイでお送りします。
「つっこみが止まらないコマダム日記」#187
今回は特殊目覚ましにまつわるお話です。
心臓直近で爆発するスマホ（という可能性）
～前回までのあらすじ～睡眠時間を10時間から短縮するため一緒に寝ている娘たちを起こさないように自分だけで起きる方法を探る。
まず最初はスマホをマナーモードにして起床時間に目覚ましをかけることにした。それほど振動が強くないため、ポケットに入れても起きられる気がしない。というわけで胸元に入れて寝ていたのだが、こうすると当然睡眠中に充電というのができないのである。それに加え『胸元に入れていたスマホが爆発して死亡した人』という海外の事例の記事を思い出し、万が一スマホが爆発した場合死ぬ可能性があるという事実におののきスマホのマナーモード作戦は断念した。心臓直近で爆発するスマホとか怖い。というか胸元に入れていても寝ている間に位置がずれてしまうので振動がわからなくなるのである。スマホ以外の方法を探さねばならない。
次にバイブ機能を搭載したデジタル腕時計を購入した。私の心は躍った。これでいうところの朝活で充実しまくりの生活が送れるのである。たぶん。
わりといろいろな物を比較検討した上で購入したのだが、海外製だったらしく説明書が英語しか存在せず箱の中から出した瞬間に絶望した。まだグーグル翻訳アプリという存在を知る前の出来事である。くそめんどくさい。なんとか解読しタイマーをセットしたのだが、なんだかタイマーセットの手順がとんでもなく複雑で面倒なのである。なんでこんなめんどくさい設定にしたんだよ。とにかくタイマー時刻を設定するのがめちゃくちゃめんどくさい。６時にセットして、やっぱり５時半にしようとするだけでおそろしくめんどくさい手順を踏まなくてはならない。
それでも根性でタイマーをセットし腕にはめて寝てみたのだが、こいつ海外製だからなのか一番きつくベルトを締めても私の手首にはスッカスカなのである。しょうがないのでひじの辺りでとめてみたが寝ている間に手首まで降りてきてなんなら外れてしまうのでタイマーが作動する頃には腕時計は腕から外れ布団の海で漂う事になるのであった。なんなんだお前は。翌日はクリップでバンドをとめ、再度トライしてみたが、こちらもやはり振動が弱すぎたため全っ然覚醒に寄与する事なく私は保険にかけておいたスマホの目覚まし（音声アラーム）で起きた。娘たちも全員起きた。どういうことだってばよ。あらゆる物を通販してきたがこいつが本当に一番使えなかった。星５を付けてる奴は何者なんだ。
絶望のあまり諦めて10時間睡眠を継続していた私だが、しばらくして新たなる期待商品を発見したのであった。（つづく）
おたくマンガ家ママデビュー！！ つっこみが止まらない育児日記 第２話 恐怖！エンドレス立ってゆらゆら
【マンガ】御手洗直子の『さらにつっこみが止まらない育児日記』1話まるっと限定公開「しつけって…」
御手洗直子
Profile pixivで大人気。累計閲覧数1100万を誇る爆笑コミックエッセイスト。なんでそんなにネタ満載人生を・・・という謎の人。既刊に「31歳BLマンガ家が婚活するとこうなる」「31歳ゲームプログラマーが婚活するとこうなる」（共に新書館）、「腐女子になると、人生こうなる！～底～」（一迅社）、「つっこみが止まらない育児日記」「さらにつっこみが止まらない育児日記」（ベネッセコーポレーション）など。たまひよのサイトで、数話限定公開中。
御手洗直子X（旧twitter）：＠mitarainaoko
