後半ATのPK取り消し→再開方法に京都監督が不満「もどかしい」…副審に抗議でスタッフ警告

京都の指揮を執る曺貴裁監督【写真:徳原隆元】

PK取り消し→再開の流れに曺貴裁監督が不満露わ

京都サンガF.C.は5月3日、J1リーグ第11節でFC東京とアウェーで対戦し1-2と敗れている。曺貴裁監督がPK取り消しの流れの判定について不満を爆発させ、京都コーチがカードをもらう場面もあった。

京都は前半4分にFC東京DFバングーナガンデ佳史扶、同21分に相手のエースFWディエゴ・オリヴェイラに得点を許し2点を先取される。それでも後半34分、コーナーキックからFW平賀大空がゴール前で合わせ反撃。しかし追い付くことはできず、1-2で試合を落としている。

試合終盤には京都にビッグチャンスも。後半アディショナルタイム、1点を追う京都は攻め込み、平賀のヘッドでDF森重真人のハンドを誘発。岡部拓人主審はPKを宣告する。しかし、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)チェックが入って、オンフィールドレビューとなり、岡部主審はPKを取り消した。

森重に当たったボールはゴールラインを割っていたため、京都の選手はコーナーキックだと判断した。しかし、実際にはPKを取った時点で試合が止まったため、ドロップボールからのリスタートとなる。だが、この判定に納得できなかった曺貴裁監督らが副審に猛抗議すると、京都のコーチにイエローカードが提示された。

試合後のフラッシュインタビューで曺貴裁監督は「ここでそういうことを言うのは良くないと思いますけど」と前置きしたうえで、最後の判定シーンに言及。「試合の勝負を決めるところでPKをもらい、そのボールがVARで取り消され…。もちろんルール上はあってると思うんですけど、そのあとのドロップボールが我々に帰ってこなかったところでいうと、ルールを越えたというか。その辺のものがまだ1つ掴み切れなかったという思いもあります」と振り返る。

指揮官は「もどかしい気持ちはあります。ただそれを嘆いていても我々は上には行けないと思います」と締めた。試合を左右するシーンだっただけに思いの強さが出た場面とも言えるのかもしれない。(FOOTBALL ZONE編集部)

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