マカオのカジノで精巧な偽造チップ行使…中国人の男5人逮捕、被害額約3600万円

警察が公開した証拠品(写真:マカオ司法警察局)

 マカオ司法警察局は5月2日、マカオのカジノで偽造ゲーミングチップを行使したクロスボーダー犯罪グループを摘発し、中国人(中国本土居民)の男5人を逮捕するとともに、額面1万香港ドル(日本円換算:約20万円)の偽造チップ585枚を押収したと発表。依然3人が逃走中とのこと。

 同局によれば、前月(4月)30日にコタイ地区にあるカジノ施設から客が現金への両替のためキャッシャーに持ち込んだチップが偽造品だったことが判明したとの通報が寄せられたという。

 同局が即時に捜査を展開し、犯罪グループに雇われた21〜25歳の男5人がマカオのカジノで行使することを目的に中国本土から偽造チップを持ち込んだことを突き止め、カジノフロア内で逮捕。また、本件に絡み計585枚の偽造チップを発見し、このうち135枚がマカオ半島北部にある關閘イミグレーション施設内のトイレとタクシー車内で見つかり、逃走中の人物が残したものとみられるとした。

 なお、今回押収したチップは極めて精巧な造りで、肉眼で真贋を判別するのが難しく、これまでに少なくとも149枚がカジノで行使され、カジノ側の損失額(暫定)は180万香港ドル(約3600万円)に上るという。

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