氷見と言えば獅子舞 甚大な被害の地震から4か月あまり 町に響き渡る復興の「イヤサー」 富山・氷見市

能登半島地震から4か月あまりが経ちました。地震で甚大な被害を受けた富山県氷見市では三大祭りのひとつ「唐島大祭」が開かれ港町が活気に包まれました。

男衆の掛け声:「いやさーいやさー」

地震で被災した氷見市では市の三大祭りのひとつ「唐島大祭」が開かれ、港町に威勢のいい掛け声が響きわたりました。

地元住民(男性):「地元にとって港町にとって特別なお祭りなんで」「みんなで盛り上がって復興へ向けてやっていけたらいいかなと…」

地元住民(女性):「みんなの元気な声がいっぱい聞こえて、お祭りが地震を乗り越えて開催できてよかったなと思っています」

復興へと進むまちが活気に…

「唐島」とは氷見漁港のおよそ300メートル沖合にある小さな島で、弁天様がまつられている観音堂や弁天堂などがあります。祭ではその弁天様に海上の安全と大漁を祈願します。

祭は唐島を所有する「光禅寺」から始まります。

寺は元日の地震の影響で本堂の柱が傾いたり墓石が倒れたりするなどの被害を受けましたが無事、この日を迎えることができました。

光禅寺 菊池耕一住職:「4か月たって、この地域は何とか祭ができるということになりましたので、それはそれで、ありがたいことだと思っています」

光禅寺 菊池耕一住職:「祭というのは本来、純粋な祈りですから復興に向けて純粋な祈りで福を呼び寄せて復興へ向けてさらにステップアップしていくことができればいいなと思います」

3日は弁天様が乗せられたみこしが「光善寺」から氷見漁港へ向けて出発。

太鼓や笛の音色とともに地震の爪痕が残る街なかを練り歩き、地元の住民からは笑顔がみられました。

祭の最後には「唐島」を臨む氷見市漁業文化交流センターで弁天様に獅子舞が奉納され、震災からの復興へ向かう氷見の町が活気に包まれました。

記者:「お祭りできてどうでした?」

地元住民:「うれしいです。やっぱり歩いとったら、震災の傷跡が…道もガタガタやし、電柱もこんなんなっとるでし、でもできてよかった」

地元住民:「家傾いてます。雨漏りはするしわやくです。でも、しょげとったらダメやないけ。こういうの見て元気もらわんとダメや」

地元住民:「久しぶりに最高やった」

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