介護支援施設が面談記録に不備 給付費363万円を不正受給 姫路市が報酬減額処分

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 介護給付費約363万円を不正に受給したとして、姫路市は1日、同市家島町宮の「デコ・フォルテ介護相談支援センター」を運営する介護関連会社「デコ・フォルテ」(同町真浦)について、介護報酬の3割を3カ月間減額すると発表した。不正受給額に懲罰的な加算金を上乗せした約500万円の返還も求める。

 市によると、同センターは2021年4月~23年9月の間、市内約20人の利用者に対する面談の記録を残しておらず、市条例で定められた月1回必要な面談の実施状況が不透明になっていたという。面談記録に不備がある場合は、介護給付費を減額して請求する決まりだが、同センターは満額を受給していた。

 外部から情報提供があり、発覚した。同社は市の調べに「規定を知らなかった」と話しているという。(井上 駿)

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