【早出し】「戦国最大の死闘」再現 米沢上杉まつり・川中島合戦

上杉謙信の太刀を武田信玄が扇で受け止める場面などを再現した川中島合戦=米沢市・松川河川敷

 米沢上杉まつりを締めくくるメインイベント「川中島合戦」が3日、米沢市の松川河川敷で行われた。戦国最大の死闘ともいわれる上杉謙信、武田信玄率いる両軍の激突に、県内外の観客が見入った。

 北信濃を巡る「川中島の戦い」のうち、最も激戦となった1561(永禄4)年秋の合戦を再現した。信玄役を市おしょうしな観光大使で空手家の角田信朗さんが務め、合戦保存会のメンバーや高校・大学生、外国人ら約750人が両軍に分かれて戦った。

 馬にまたがった謙信が単身、武田軍に乗り込む「三太刀七太刀(みたちななたち)」では、謙信が振り下ろす太刀を信玄が扇で受け止めると、客席から拍手が起きた。東京都千代田区から訪れた森山怜ちゃん(6)は「歴史が好き。鉄砲の音がすごかった」と目を輝かせた。

 実行委員会によると、4月29日からのまつり期間中の人出は16万8千人で、昨年を4万7千人下回った。

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