日本長距離界に新星! 旭化成の23歳葛西潤が自己ベストで初V、パリ切符には届かず【陸上日本選手権1万メートル男子】

男子1万メートルで優勝した葛西潤(撮影・伊東昌一郎)

◆陸上 日本選手権1万メートル(3日、静岡スタジアム)

パリ五輪の日本代表選考を兼ねて行われ、男子は23歳の葛西潤(旭化成)が終盤に抜け出して自己ベストの27分17秒46で初優勝を飾った。参加標準記録の27分0秒00には及ばず、今大会は男女を通じてパリ五輪の内定者は出なかった。ただ会心の勝利を収めた葛西は「前々からここで勝つことを念頭に置いてやってきた。目標通りに走りきることができた」と納得顔でうなずいた。

前回2位の太田智樹(トヨタ自動車)は2大会連続で表彰台となる2位に入った。前日本記録保持者の相沢晃(旭化成)は5位、パリ五輪男子マラソン代表に内定している赤崎暁(九電工)=熊本県大津町出身=は7位、昨年12月の前回大会覇者で日本記録を持つ塩尻和也(富士通)は10位だった。(記録は速報値)

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