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愛媛県松山市北条地域の伝統行事である北条鹿島まつりが3日、同市北条辻の鹿島で始まった。海上では県指定無形民俗文化財「鹿島の櫂(かい)練り」が披露され、約5千人の観客は船上の揺れを物ともしない勇壮な踊りで盛り上がった。まつりは4日まで。
櫂練りは、河野水軍の戦勝祈願や凱旋(がいせん)奉賛を由来とする鹿島神社の神事で、春と秋に実施。並列につないだ櫂伝馬船2隻が、みこしを載せた2隻の御船を先導して鹿島と北条港の間を周回する。
華やかに飾り付けられた櫂伝馬船ではかねと太鼓が鳴り響き、法被に鉢巻き姿の児童が船首で「ボンデン」という棒を掲げれば、船尾で若者が剣に見立てた櫂を操る伝統の舞を繰り広げた。