「やさしさ」胸に奉仕を 相模原グリーンロータリークラブ 相模原市中央区

創立30年記念式典を開催した同RCのメンバーら

さまざまな職業の人や市民のリーダーが集い、経験や知識を生かして奉仕活動を――。ロータリークラブ(RC)とは、人と人とのネットワークを通じ、世界や地域の抱える課題の解決を目指す奉仕団体だ。

RCの奉仕活動は5つの部門に分かれており、「五大奉仕」とされる。クラブの機能を充実させる「クラブ奉仕」、職業人としての倫理向上を求める「職業奉仕」、環境・福祉・まちづくりなど多岐にわたる分野で実践する「社会奉仕」、国際的なプロジェクトへの参加や海外のパートナーとの協同活動を行う「国際奉仕」、青少年の育成事業を行う「青少年奉仕」の5部門で奉仕活動に励んでいる。

創立32年目を迎えた「相模原グリーンRC」には現在、45人が所属している。今年度、クラブを率いているのは関根正司会長。犬飼久恵さんが幹事を務める。「温故知新・故きを温ねて新しきを知る」をクラブテーマに定め、活動の充実や会員増強、公共イメージの向上などに力を注ぐ。

地域支援に尽力

同RCは地域との関わりを大切にし、さまざまな支援を行ってきた。

例えば障害者支援の一環として、クラブメンバーの営む洋菓子店「セ・ラ・セゾン!」の指導のもと、障害者地域作業所の障害者と協働で銘菓を目指す「相模原ふふふん♪」を企画・販売している。同商品は4月13日に開催されたイベント「IM」=下記で紹介=において、参加者への手土産として振る舞われた。

また、相模原市と町田市の間を流れる境川の清掃を行う「境川クリーンアップ作戦」にも参加している。同プロジェクトは2001年から続いており、地域コミュニティの育成や自然環境の美化保全への意識高揚を目指している。

青少年の育成も

さらに、同RCでは青少年奉仕として、「日本宇宙少年団相模原分団」を設立し、支援している。相模原市は「宇宙科学研究所」のキャンパスがあることから、「宇宙を身近に感じられるまち」としてまちづくりを行っている。同RCは宇宙への夢を通して青少年の科学技術や理科への興味を育て、国際社会を担う人材を育成することを目的とし、2001年に相模原分団を立ち上げた。月に1度の例会や科学実験、天体観測、博物館やプラネタリウムの見学、工作、キャンプなどの活動を実施している。

このほかにも市内公園砂場の清掃や、12〜18歳を対象として学校や地域社会をベースに活動する「インターアクトクラブ」のスポンサーなど、積極的な地域活動を展開している。

和気あいあい

同RCは毎週金曜日(第4週を除く)、「中国名菜敦煌」で例会を開き、委員会報告や情報共有を行うとともに親睦を深めている。

「会員同士いつもフラットに、楽しく和気あいあいと続けている」とメンバーは話す。「一人でも多くの仲間づくりを」と、さらなる飛躍に向けて歩み続ける。

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