米当局、テスラの後方確認用カメラの欠陥巡る調査終了

[ワシントン 3日 ロイター] - 米道路交通安全局(NHTSA)は3日、米電気自動車(EV)大手テスラの後方確認用カメラの映像が見られなくなる欠陥に関する調査を終えたと発表した。

NHTSAはメディア・コントロール・ユニット(MCU)の問題でタッチスクリーン式画面が機能しないとの申し立てを受け、2020年6月、「モデルX」と「モデルS」の計16万台弱を対象に一連の調査を開始していた。

NHTSAは、テスラが21年に実施した約13万5000台のリコールはMCUの問題によるリスクに対処しているとみられるとし、引き続き監視すると述べた。

テスラはNHTSAからの正式な書簡を受け、タッチスクリーン式画面の問題に対処するためのリコールに同意した。

自動車メーカーは通常、正式にリコールを求められる前に自主的な処置を講じることに同意する。

NHTSAは、タッチスクリーン式画面の問題には重大な安全上の問題が伴い、後方確認用カメラの映像が見られなくなったり、フロントガラスの曇り止めや霜取りシステムに支障を来したりして「悪天候時にドライバーの視界を悪くする可能性がある」とした。

NHTSAは、見つかった欠陥は高度運転支援システム「オートパイロット」と方向指示機能にも影響するとした。

NHTSAは先週、テスラが「オートパイロット」の安全対策強化のため昨年12月に実施した200万台のリコールに関して別の調査も開始した。

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