BE:FIRST RYOKIとNCT 127 YUTA、『ハイロー』続編以来続く関係性 トークから伝わる距離感

BE:FIRSTがパーソナリティを務めるラジオ番組『Amazon Music MILLION BILLION』(J-WAVE)内の月替りコーナー4月担当を、RYOKI(三山凌輝)が務めた。そのゲストとして、2022年に公開された映画『HiGH&LOW THE WORST X』で共演したNCT 127・YUTA(中本悠太)がゲスト出演。対談を行った。

彼らは共演以降親交を深めており、BE:FIRSTの公式TikTokアカウントでは2人が韓国の街中で踊る動画がアップされていたり、YUTAのInstagramではそのフルバージョンが投稿されたりも。度々お互いのSNSに登場しており、2人の仲の良さは周知の事実となっている。

そんなYUTAがゲストとあり、4月の月替りコーナーも大いに盛り上がっていた。4月6日放送回では、久々の再会を喜ぶ2人。最後に会ったのは2023年末に放送された『Venue101』(NHK総合)の収録時で、グループ同士が初共演したタイミングだったという。当時を振り返りつつ、映画の撮影時に2人でラーメンを食べに行った話も語られた。YUTAが「奢ったるで!」と言ったものの、財布を忘れてしまったというエピソードを振り返り、楽しそうに笑い合っていたのが印象的だ。かと思えば、NCT 127がワールドツアー、BE:FIRSTがドーム公演をしたという仕事の真面目な話も。YUTAは「色んな仕事があるけど、やっぱコンサートが一番楽しい。だから体力的にしんどいってなったことないんよな」と語り、RYOKIは「『ライブはご褒美の時間です』、名言出た! これが世界のアーティストです」と盛り上げていく。こうした言い方ができるのも、彼らの距離感があってこそだ。時に楽しげに盛り上がりつつ、RYOKIがYUTAからアーティストとしてのスタンスを学びつつ、お互いに共感しつつ。近い活動スタイルだからこそのトークが繰り広げられていた。

そして、RYOKIの言語化能力の高さにも改めて気づく。4月20日放送回では、YUTAの『HiGH&LOW THE WORST X』での演技をべた褒めしていたRYOKI。そう思った理由も、ただ「すごい」、「上手い」で終わらせず、「初めて役者さんとしてあの規模の作品に参加してさ。お芝居が本当に魅力的で。計算してるのか、役に寄り添ったものが天性で自然と本能的に出ちゃってるのか、わかんないくらい。役とリンクしていて、自然と生きてる。それってまじで普通の人じゃできないと思うから」、「何すればいいかわからなくて不自然になっちゃうから、普通は」ときちんと言葉にして伝えていく。的確な言葉で自分の考えを伝えられるのは流石だ。しかも、そう語る声色には感情がこもっている上に、スラスラと言葉が出てくるため、心からそう思っていることが伝わってくる。

また、言語化能力だけでなく、ヒアリング能力も高いのがRYOKIだ。4月27日放送回で、YUTAに今後の目標を尋ねていたRYOKI。「サイコパス(の役を)やってみたい」というYUTAに対し、「じゃあ2人でサイコパスしようよ!」、「サイコパス同士で戦うとか面白いね」と提案。そこから「そういう意味で言うと、日本での活動は増えていくのかな?」と多くのファンも気になっている質問を繋げ、「増やしたいね」というYUTAの言葉を引き出していた。この言葉は日本のファンにとって、聞きたかった言葉だろう。RYOKIはそれを引き出す優秀なインタビュアーなのだ。そして「一緒に会える時間が増えるので、僕はそれがありがたいかな」と自分の気持ちもしっかり言葉にし、2人の関係性も伝えていくという流れも素晴らしかった。

RYOKIのトーク力を改めて感じるとともに彼らの関係性にほっこりした4月の月替りコーナー。再びRYOKIとYUTAが共演することを願いたい。

(文=高橋梓)

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