ジェシー×高田純次、田中樹×佐藤勝利……SixTONES、バラエティ番組での新鮮な組み合わせ

5月1日に結成9周年を迎えたSixTONES。同日夜11時にはSixTONESのメンバーが揃ってYouTubeチャンネルの生配信に登場。「SixTONES【㊗️9周年緊急生配信‼️】結成9周年&「音色」発売記念」と題して、ファンへの感謝を語ったほか、同日発売の12thシングル『音色』を生歌唱するなど、結成日と京本大我主演ドラマ『お迎え渋谷くん』(カンテレ・フジテレビ系)の主題歌であるシングル発売日が重なる奇跡のような日にスペシャルな時間を届けた。

配信の中で、髙地優吾が「言いたいことがある!」と切り出し、両隣にいる田中樹とジェシーの肩を叩きながら「こっち側は“バラエティ三銃士”って言ってたのにさ、どんどん出ちゃってるじゃない」と最近の田中とジェシーの俳優としての活動ぶりに触れる一幕があった。

かつて京本が、髙地、田中、ジェシーのバラエティ番組での活躍ぶりを踏まえて命名した“バラエティ三銃士”。髙地が話すように今年もドラマや映画、舞台の話題は途切れることなく、俳優としての活動が盛んな彼ら。

今年1月期放送のドラマ『新空港占拠』(日本テレビ系)に“謎の男”として出演し注目を集めたジェシーを皮切りに、4月期放送のドラマでは田中が現在放送中のドラマ『ACMA:GAME アクマゲーム』(日本テレビ系)に斉藤初役で出演中。森本慎太郎もドラマ『街並み照らすヤツら』(日本テレビ系)で主演を務め、経営ギリギリのケーキ屋「恋の実」の店主・竹野正義役を演じている。京本は『お迎え渋谷くん』で初のラブコメに挑戦。さらには松村北斗が7月期放送のドラマ『西園寺さんは家事をしない』(TBS系)に出演が決定している。それと同じく、髙地を筆頭にメンバーそれぞれのバラエティ出演の知らせも途切れることなく舞い込んでいる。

4月29日、30日、5月3日の3回にわたってジェシーが『じゅん散歩』(テレビ朝日系)に出演。同番組は高田純次が“一歩一会”をテーマに、自由気ままに街歩きをする番組で、ジェシーとは東京都・港区新橋から東京タワーが見える芝公園、そして銀座を歩いた。

2017年7月には偶然にも同番組のロケ中だった高田にデビュー前のSixTONESは遭遇しており、今回は未公開シーンが放送された。そんな只ならぬ縁を引き寄せ、共演を実現させたジェシー。番組でも“令和版高田純次”の異名が紹介されるなど、のっけからノリがよく息ぴったりに言葉を交わしていた。

芝公園の回では、これから大改修に入る増上寺「三解脱門」を特別に拝観させてもらえる貴重なロケも。道中では、海外の観光客に高田が言わんとすることをジェシーが英語で伝えたほか、高田もジェシーを指して「Japanese famous actor」と紹介。さらには「I am Johnny Depp in Japan」と名乗るなど英語でもギャグを飛ばしていた。

ジェシーは高田へのリスペクトを示しつつ、番組を盛り上げよう、憧れの高田との共演を楽しもうという心意気が伝わってきた。77歳と27歳の2人が街を歩いて誰に対してもフランクに楽しく接する姿は、“笑いは世代を超える”を体現するかのようで、また特別なカッコよさがあった。このまま2人で日本各地を周ってほしいと思うほどに、息の合った陽気なトークで楽しませた。放送が終わったばかりだが、早くも次の共演が待ち遠しい。

発表になるなり意外な組み合わせでも注目を集めたのが、5月4日スタートのtimeleszの佐藤勝利と田中、そしておぎやはぎによるバラエティ番組『あべこべ男子の待つ部屋で』(日本テレビ系)。

佐藤が先にデビューしたものの、2人は共にジュニア時代を過ごした仲であり、2019年放送のドラマ『ブラック校則』(日本テレビ系)でも共演している。ジュニア時代は、のちにtimeleszのメンバーとなる菊池風磨と田中が不良っぽく見えていたことから、まだ若い佐藤との交流に釘を刺されたというエピソードが語られていた。それだけに、時を経て一つの番組を作るまでになった2人の関係性には感慨深いものがある。

新番組では、キャラクターや好きなもの、休みの過ごし方など、さまざまなことが真逆な佐藤と田中が協力して、毎回登場するゲストについて徹底的に調べ上げ、喜びそうなことでおもてなしをするという。

そもそも、2人はアイドル活動に加えて、ラジオ番組への出演経験も豊富だ。田中はメインパーソナリティとして毎週土曜の生放送番組『SixTONESのオールナイトニッポンサタデースペシャル』(ニッポン放送)に出演中。一方、佐藤も今年3月末で終了したものの、これまで約6年半に及んでラジオ番組『VICTORY ROADS』(bayfm)を1人で担当していただけに、トーク面の充実は間違いないだろう。

入所順でいえば佐藤よりも先輩にあたる田中。好みも真逆な2人がどんな風に話し合いを重ねてタッグを組んでいくのか、そのプロセスも見どころとなりそうだ。人を楽しませることに長けているアイドルだけに、きっとサービス精神に溢れる彼らの姿が見られるのではないかと期待する。

世代を問わず誰とでも楽しい番組をやってのけるジェシーに、時を経て新鮮なタッグで新番組に挑む田中、温泉ソムリエやキャンプインストラクターの資格を活かしてバラエティ番組で活躍する髙地。メンバー全員が多方面で様々な活躍をみせる中で、バラエティ三銃士の活躍ぶりも見逃せない。

(文=柚月裕実)

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