「よいやさ」威勢良く 南砺・井波、みこしがまち練り回る

みこしを練り回す男衆=南砺市の八日町通り

 南砺市の井波八幡宮の春季例大祭に合わせた「よいやさ祭り」が3日、同市井波地域中心部で開かれ、威勢の良いかけ声とともにみこしが練り回った。児童が日本舞踊を披露する「踊り屋体」もあり、まちを華やかに彩った。

 2基の大みこしと3基の子みこしが、午前8時50分に八日町通りの御旅所(おたびしょ)を出発し、「よいやさ」と勇ましいかけ声でまちを巡行した。みこしに先立ち、山下町、東町、下新町の獅子舞が、勇壮な舞を披露した。

 女性が担ぐ「華みこし」も昨年に続いてあり、県内外から応募した10~50代の33人が、黒の法被姿で勇ましく練り歩いた。

 井波日本遺産推進協議会が2019年に復活させた踊り屋体は30カ所で実施。井波小の女子児童4人が屋体に上がり、あでやかな日本舞踊を見せた。愛らしくあでやかな踊りに、観光客や住民から拍手が送られた。田中幹夫市長ら招待客には屋体や踊りの解説付きで披露された。

 祭りは江戸後期の1833(天保4)年に始まったとされる。

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