5月3日、2024年スーパーGT第2戦『FUJI GT 3Hours RACE』の公式予選が開催された。全長1475mという世界有数のホームストレートをもつ開催地、富士スピードウェイで各車のポテンシャルを測るうえで欠かせないのが最高速だ。
そこでオートスポーツwebでは、公式予選Q1で記録されたGT300クラス全27台の最高速データをもとに、各マシンのトップスピードをランキング化。3月の第2回公式テストでも実施した富士最高速チェックだが、今回はウエイトも積んだ本戦仕様車両、なおかつ本気アタックの際のデータとなる。GT300クラスはQ1をAとBに分けて行われたセッションでのタイム比較となるが、4日に行われる決勝の結果を占う意味でも参考のひとつとしていただければ幸いだ。
出走した全27台のなかで、随一の速さを披露したのは、280.519km／hをマークした11号車GAINER TANAX Zだ。
2番手には、777号車D’station Vantage GT3が約3km／h差の277.635km／hで続き、GT3勢のトップに。
そして276.215km／hの同タイムで、31号車apr LC500h GTと96号車K-tunes RC F GT3というレクサスの2台が3番手に続いている。
続く4番手には274.809km／hをマークした4号車グッドスマイル 初音ミク AMGと88号車JLOC Lamborghini GT3がつけ、僅差の274.112km／hで5番手には7号車Studie BMW M4が続いたことから、車種が違えどGT3マシンは速さがある程度拮抗していることが見てとれる。
ニッサンGT-RニスモGT3は、56号車リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rが272.727km／hで7番手、ホンダNSX GT3は18号車UPGARAGE NSX GT3が272.040km／hで8番手と、GT3のライバルらに対して約2km／hの遅れがあるようだ。
そして、2024年よりスーパーGTに参入を開始したフェラーリ296 GT3は45号車PONOS FERRARI 296が271.357km／hで9番手。6号車UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARIが269.327km／hで12番手と最高速では苦戦していると言える。
一方、トヨタGR86の最速は271.357km／hで20号車シェイドレーシング GR86 GTが9番手、トヨタGRスープラは270.000km／hで25号車HOPPY Schatz GR Supra GTが11番手と、2モデルともにGT3のライバルらに後れを取っている状況だ。
4日の決勝は3時間レースとなるため、最高速のみが勝敗を左右するわけではないが、展開を占う際の参考のひとつとしていただければ幸いだ。
■2024スーパーGT第2戦富士 公式予選Q1
GT300クラストップスピード一覧（編集部計）
Pos. No. Session CarName Car TopSpeed（km/h）
1 11 Q1A GAINER TANAX Z ニッサン・フェアレディZ 280.519
2 777 Q1A D’station Vantage GT3 アストンマーティンAMRバンテージGT3 EVO 277.635
3 31 Q1A apr LC500h GT レクサスLC500h 276.215
3 96 Q1B K-tunes RC F GT3 レクサスRC F GT3 276.215
4 4 Q1A グッドスマイル 初音ミク AMG メルセデスAMG GT3 2020 274.809
4 88 Q1B JLOC Lamborghini GT3 ランボルギーニ・ウラカンGT3 EVO2 274.809
5 7 Q1A Studie BMW M4 BMW M4 GT3 274.112
6 5 Q1B マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号 トヨタ86 MC 273.418
6 65 Q1B LEON PYRAMID AMG メルセデスAMG GT3 2020 273.418
7 50 Q1A ANEST IWATA Racing RC F GT3 レクサスRC F GT3 272.727
7 56 Q1A リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R ニッサンGT-RニスモGT3 272.727
8 18 Q1B UPGARAGE NSX GT3 ホンダ NSX GT3 2022 272.040
8 9 Q1A PACIFIC ぶいすぽっ NAC AMG メルセデスAMG GT3 2020 272.040
9 20 Q1A シェイドレーシング GR86 GT トヨタGR86 271.357
9 45 Q1A PONOS FERRARI 296 フェラーリ296 GT3 271.357
9 62 Q1B HELM MOTORSPORTS GT-R ニッサンGT-RニスモGT3 271.357
10 30 Q1A apr GR86 GT トヨタGR86 270.677
11 25 Q1B HOPPY Schatz GR Supra GT トヨタGRスープラ 270.000
11 48 Q1B 脱毛ケーズフロンティアGO＆FUN猫猫GT-R ニッサンGT-RニスモGT3 270.000
11 360 Q1B RUNUP RIVAUX GT-R ニッサンGT-RニスモGT3 270.000
12 6 Q1B UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI フェラーリ296 GT3 269.327
12 87 Q1A METALIVE S Lamborghini GT3 ランボルギーニ・ウラカンGT3 2019 269.327
13 2 Q1A muta Racing GR86 GT トヨタGR86 268.657
13 22 Q1A アールキューズ AMG GT3 メルセデスAMG GT3 2020 268.657
13 52 Q1B Green Brave GR Supra GT トヨタGRスープラ 268.657
14 61 Q1B SUBARU BRZ R＆D SPORT スバルBRZ GT300 267.990
15 60 Q1B Syntium LMcorsa GR Supra GT トヨタGRスープラ 266.667
※同率はカーナンバー順で表記
投稿 【富士最高速チェック：GT300】デビュー戦のGAINER Zが最速。GT3勢が僅差で続く／スーパーGT第2戦 は autosport web に最初に表示されました。
