現役で働く「世界最古のエスカレーター」がX上で話題になっています。
投稿したのは、活動写真弁士でXユーザーの片岡一郎(@katsudobenshi)さん。
当ポストは2024年5月1日時点で6万8000件を超えるいいねを集めるなど話題となっています。
話題となった「世界最古のエスカレーター」に関連し、記事後半では日本で最初に設置されたエスカレーターや、昇降機の製造・サービスなどで知られるオーチスの業績ついても紹介します。
※投稿された写真は【写真3枚】をご参照ください
※今回紹介するポストは、投稿者様の許可を頂いております
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現役で動く「世界最古のエスカレーター」が話題に
「現存する中では世界最古のエスカレーター(1902年製)とのこと。いまだ現役」
そんなコメントとともに投稿されたのは2枚の写真でした。
そこに写っているのは1基のエスカレーター。両サイドから足場まで茶色に染まっているようですが、よく見ると全体が木製となっているようです。
フォルムや構造自体は、普段街で目にするエスカレーターと似ている印象ですね。しかし佇まいからは歴史が感じられ、どこか見入ってしまうような魅力があります。
撮影地はニューヨークのデパート「メイシーズ」
世界最古といわれるエスカレーターが存在するのは、ニューヨークにあるデパート「メイシーズ」。ローランド・ハッシー・メイシーにより、1851年にマサチューセッツ州ヘイヴァリルで創業されたデパートです。
メイシーズは「1902年にアメリカで初めてエレベーターを設置した小売店」として知られています。
設置から約120年以上もの間、使用され続けているエスカレーターが存在するとは驚きですね…。
Xユーザーからは「汚れかと思ったら木」「全部木製で驚きました」など
Xに「世界最古といわれる現役のエスカレーター」が投稿されると、ポストには6万件を超えるいいねが集まる大反響に。
コメント欄には「素晴らしい、軌跡のような存在!」「錆や汚れかと思ったら木だった」「全部木製でビックリ」と驚きの声が続出。
ほかにも「現代のものと形が似ていて、パッと見じゃ古さを感じられないな」「興味深い。ベルトなど交換し続けているという事か…」と感心を示す声も寄せられています。
現存する中では世界最古のエスカレーター(1902年製)とのこと。いまだ現役。 pic.twitter.com/1VwU0CefHt
— 片岡一郎 (@katsudobenshi) April 9, 2024
日本で最初のエレベーターは大正3年に設置された
世界最古のエスカレーターが話題となりました。ここからは「日本初のエスカレーター」について紹介します。
日本の建築物のうち、初めてエスカレーターが設置されたのは東京日本橋の三越呉服店(現三越日本橋本店)です。1914年(大正3年)10月に、1階から2階にかけて設置されました。
設置されたのはアメリカのオーチスエレベーター製のもので、1分で約60名を運ぶことができたそうですが、9年後の関東大震災によって焼失してしまいました。
ちなみに、エレベーターやエスカレーターの製造・据付・サービスで名高い「オーチス」は創業170周年を迎えました。世界中で業界最多の230万台以上のエレベーター・エスカレーターをメンテナンスしており、実績としては売上高が142億米ドル、利用者数は約2億3000万人となっています。
活動写真弁士としての活動の様子などを発信中
いかがでしょうか。今回は、Xで話題になっている「世界最古といわれるエスカレーター」を紹介しました。
投稿主の「@katsudobenshi」さんは、今回ご紹介した写真のほかにも、活動写真弁士としての活動に関する情報や、無声映画に関する情報を多数投稿されています。
気になる方はぜひXアカウントをチェックしてみてくださいね。
参考資料
- @katsudobenshi
- 日本電気協会関東支部 東京大正博覧会での「日本初のエスカレーター運転」
- 一般社団法人 日本エレベーター協会 昇降機百科 エスカレーターの歴史
- 日本オーチス 昇降機新設・メンテナンス・リニューアル