冨安健洋は「ほとんどミスをしない」 大一番で高クオリティー発揮、英絶賛「先発を熱望」

アーセナルでプレーする冨安健洋【写真:徳原隆元】

CL等の重要な試合でのパフォーマンスを高く評価

イングランド1部アーセナルの日本代表DF冨安健洋は今季、ふくらはぎの負傷で長期離脱を余儀なくされていたが、復帰後は重要な試合で続けて左サイドバック(SB)として先発起用されている。現地メディアでも「ほとんどミスをしない」と大一番で見せるクオリティーを高く評価されている。

冨安は今季ここまで公式戦27試合に出場(1得点)。昨年末からアジアカップを挟んで4か月ほど離脱が続いた。復帰後も、しばらくはベンチスタートで出番は限定的だったが、最近は現地時間4月17日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝セカンドレグのバイエルン・ミュンヘン戦(0-1)や同23日のプレミアリーグ第29節延期分のチェルシー戦(5-0)、同28日の35節トッテナム戦(3-2)など重要な試合で左SBとして先発起用されている。

プレミアリーグ制覇に向けて暫定首位に立つアーセナルは5月4日に第36節でボーンマスと対戦する。アーセナル専門メディアの「Pain in the Arsenal」はこの試合に向けて特集を組み、先発出場が“確定的”な5人の選手の1人として冨安をピックアップ。DFオレクサンドル・ジンチェンコやDFヤクブ・キビオルなど選択肢が豊富なポジションだが、「ミケル・アルテタのスカッドメンバーの中で間違いなく貴重な選手」と日本代表DFの起用を推している。

「2024年は冨安にとって優しい年ではなかった。代表での活動(アジアカップ)や負傷の影響もあり、アーセナルで先発の座に戻れずに苦しんでいた。だからこそ、CLのバイエルン戦や、5日間に行われたチェルシー、トッテナムとの2つのロンドン・ダービーで先発したのは驚きだった。だが、この3つの重要な試合で冨安はほとんどミスをしていない。プレミアリーグのタイトルが懸かるボーンマス戦でも先発を熱望しているだろう」

コンディションが整い、この最終盤で再び存在感を増してきた冨安。クラブにとって2003-04シーズン以来20年ぶりのリーグタイトル獲得に向けて重要なピースになると考えられているようだ。(FOOTBALL ZONE編集部)

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