南会津に新クラフトビール工場 観光拠点へ飲食所も計画

「クラフトビールを観光の魅力発信につなげたい」と話す関根社長

 南会津マウンテンブルーイング(南会津町)は、同町の会津鉄道会津田島駅近くに、クラフトビールの新醸造工場を設けた。関根健裕社長(51)は「クラフトビールを通じて地域観光の魅力発信につなげたい」と意気込む。

 関根社長は木材業に携わりながら、地域振興の一環としてクラフトビールの生産に取り組んでいる。既存工場で醸造したビールは、飲食店で提供するなどしていた。新工場を稼働させ、商品を増産することにより販路拡大を目指す。

 新工場は既存工場の近くで、会津鉄道沿線に構えた。年間最大10万リットルを生産することができ、町内の商業施設や観光施設で缶入りなどを販売する。

 同社は今後、新工場に飲食スペースを併設する計画で、関根社長は「歩いて観光する際に、立ち寄れる一つの拠点になれば」と狙いを語る。

 醸造するビールの種類はフルーツ感を味わえる「南会津IPA」、会津産米を使った「ゴールデンエール」など。関根社長は「鉄道利用客の旅のお供や土産などに活用してほしい」と期待する。

 6日までイベント

 同社は6日まで、新工場前で記念イベントを開いている。ビール1杯500円。8種類から選ぶことができる。時間は午前10時~午後8時(最終日は同3時)。

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