京都の町家で「こいのぼり」と「五月人形」共演 「端午の節句楽しんで」

「店の間」を飾る五月人形とこいのぼり(長岡京市神足2丁目・神足ふれあい町家)

 五月人形などを展示する「ふれあい端午の節句」が、5月5日を前に京都府長岡京市神足2丁目の神足ふれあい町家で開かれている。今年は大きなこいのぼり4点も、土間の壁面などにかけて展示している。

 町家は江戸時代末期の店舗兼住宅で、国登録有形文化財「旧石田家住宅」。伝統文化に親しんでもらう機会として、桃の節句と端午の節句の時季に市民らから寄せられた人形などを展示している。

 今回は玄関脇の「店の間」に、子どもサイズのよろいかぶとや弓矢、刀などの五月人形のほか、トラや馬の人形と小型の太鼓が並ぶ。全長約3メートルと約4メートルのこいのぼりが、室内を泳ぐように飾られている。また、座敷にも同様の五月人形や武者人形を置いた。

 町家の男性職員は「華やかなひな人形が注目されるが、五月人形などを間近に見て端午の節句に親しんでほしい」と話した。30日まで。無料。

© 株式会社京都新聞社