「常総野の早慶戦」熱く 下妻一、水海道一に14連勝 茨城

下妻一高、水海道一高両校応援団による行進「花魁道中」=下妻市下妻乙

「常総野(じょうそうや)の早慶戦」として親しまれている茨城県立下妻一高(同県下妻市下妻乙)と同県立水海道一高(常総市水海道亀岡町)両校運動部の対抗戦「第87回定期戦」が3日、下妻一高で開かれた。生徒や保護者、卒業生ら大勢の観客が声援を送る中、伝統の一戦は下妻一高が優勝した。同校の通算成績は43勝34敗9分けで、連勝記録を14に伸ばした。

定期戦は1947(昭和22)年に始まった。水海道一高は下妻一高の分校として創立。兄弟校である両校の運動部が総力を挙げて競う全国的に見ても珍しい伝統行事で、相互に開催しており、77年間続いている。

同日は、両校とも中等部も含めた全校応援態勢で臨み、総勢1600人が参加した。

開会に先立ち、両校応援団が団旗を掲げ、かけ声を上げながら行進する「花魁(おいらん)道中」を披露。多くの観客が見守る中、迫力あるかけ声と行進が行われると、大きな拍手が湧き起こった。

対抗戦は陸上、バレー、バスケットボールの3競技を皮切りに熱戦がスタート。事前実施を含め、各部活動による計19競技のほか、今年から中等部の生徒による綱引きも加わって熱戦を繰り広げた。

激闘の末、13勝7敗で、下妻一高が勝利。同校生徒会長で応援団長の菊池璃恋(りこ)さん(17)は「連勝できてうれしい。どの競技も練習の成果を発揮できた」と会心の笑顔。敗れた水海道一高の生徒会長、加藤慶大さん(17)は「来年は当校で開催されるので、必ず勝ちたい」と雪辱を誓った。

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