美しい花で心癒やす 八頭町で花手水めぐりイベント

色とりどりの花が浮かべられた花手水に見入る参拝客ら=3日、八頭町下門尾の成田山青龍寺

 古事記とは違う白兎伝説が伝わる八頭町で3日、花手水(ちょうず)めぐりのイベントが始まった。伝説ゆかりの福本白兎神社や成田山青龍寺など町内の至る所に美しい花が飾られ、観光客らを歓迎している。6日まで。

 花手水は、寺社の参拝客が手や口を清める手水舎などに花を浮かべる取り組みで、心を癒やすとされ近年人気となっている。八頭町に伝わる白兎伝説で観光振興を図ろうと、町観光協会が企画した。

 このうち、成田山青龍寺(同町下門尾)では、境内に咲くツツジやダリア、テッセンなどの色とりどりの花を手水鉢に浮かべた。同寺の本堂内には白兎神社社殿「波うさぎ」や宝物館があり、白兎伝説を記した非公開の古文書「城光寺縁起」も特別公開された。県内外の観光客らは花手水との共演に感心していた。

 神戸市から鳥取市に帰省中という岡村美保さん(50)は「今年のえと、龍にまつわる寺だとSNSで見て訪れたが、白兎伝説は初めて知った。花手水もとてもきれい」と話した。

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