菅沼菜々、一時はコメント欄閉鎖 SNSでの誹謗中傷に「みんなひどいこと言うんだもん」

単独首位で大会を折り返した菅沼菜々(撮影:福田文平)

<ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 2日目◇3日◇茨城ゴルフ倶楽部 東コース(茨城県)◇6665ヤード・パー72>

菅沼菜々は大会初日後、膝を怪我していたことを公表。2月から調整に入る選手がほとんどの中、オフシーズンに満足な練習ができなかった悔しさと、辛さを打ち明けた。

高いところから回転しながらスイングするのが特徴だったが、膝をかばうように振るのが癖になってしまい、今季に入ってから不調が続いた。クラブを開いてアドレスしていたことが、ショットの薄さにつながっていた。

故障の影響でシーズン開幕後は4試合連続予選落ち。結果が残せない中、菅沼はSNSで誹謗中傷と戦っていた。「遊んでいたから」と、イベントやテレビ出演で忙しいオフを過ごしたことに対して誹謗中傷のコメントが相次ぎ、一時はコメント欄を封鎖。「みんなひどいこと言うんだもん」と本音を漏らした。それでも「応援してくれる人がいっぱいいるから頑張れます」と感謝した。

現在、膝は完治。2日目の最終ホールでは、大勢の観客が見守る中10メートル近いバーディパットを決め、ギャラリーを沸かせた。「ショットもパットも良くて、ギャラリーの応援が力になった。たくさんの人の前でゴルフをするのは幸せ」と昨年に優勝を挙げた時の大歓声を思い出した。

菅沼は2日目に「67」をマークし、トータル6アンダー・単独首位に浮上。3試合ぶりに予選を通過した。このまま誹謗中傷を吹き飛ばす勢いで優勝を狙う。(文・小池文子)

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