子宮頸がんワクチン「早めの接種を」 無料化24年度末まで、県内でも呼びかけ

 若い女性がかかるがんの中で最も多いとされる子宮頸(けい)がん。予防のためには主な原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を防ぐワクチンの接種が有効だが、国が積極的な呼びかけ(勧奨)を中断していた間に機会を逃した女性は少なくない。現在、国がそうした女性を対象に無料接種(キャッチアップ接種)を行っている。無料期間は2024年度末までだが、全3回の接種を終えるには最長で半年かかるため、医師や自治体は早めの接種を呼びかけている。

 かおりレディスクリニック(秋田市)の工藤香里院長によると、子宮頸がんは子宮の入り口部分にできるがんで、20~40代の女性に多い。日本では年間約1万人が罹(り)患(かん)し、約3千人が亡くなっている。近年診断される人は増加傾向にあるという。

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