muta Racing INGING 2024スーパーGT第2戦富士 予選レポート

スーパーGT第2戦
FUJI GT 3HOURS RACE

富士スピードウェイ
予選:5月3日
天候:晴れ
コース状況:ドライ

予選:5番手

 2024年スーパーGTシリーズ第2戦は、ゴールデンウイーク恒例の富士スピードウェイで開催。搬入日2日の朝まで天気はぐずついていたが、徐々に回復し3日朝には雪を被った富士山もその姿を見せ青空が広がった。開幕戦の優勝で44kgのサクセスウエイトを搭載した車両は、BoP重量45kg、追加重量38kgと合わせると1377kgにもなり、これまででもっとも重い車重で富士の3時間レースを戦うことになった。

 朝9時からの公式練習は気温18℃で爽やかな風が吹くなかで始まった。ゴールデンウイークらしく多くのファンがテントを立てて観戦するなか、決勝の3時間レースに向けてのセッティングを確認するために堤がコースイン。タイヤを確かめながらセッティングを煮詰め平良に交代し、さらにセッティングを進めていった。このセッションでは参加27台中9番手でトップとは0秒612差の1分36秒854とまずまずの位置につけた。

 公式予選Q1は、開幕戦の結果により14台のA組に区分されたが、前回の優勝で堤が引いた抽選でB組の後に行われることになった。気温23℃、路面温度38℃とこの時期としてはやや高めのコンディションで始まったQ1のA組予選は平良がコースイン。4周目に1分39秒172で4番手につけたが、これは走路外走行のために当該タイムは抹消。5周目にベストタイムとなる1分36秒450をマークして4番手につけたが、3番手の車両が走路外走行でタイム抹消となり、平良のタイムは繰り上がり3番手となった。

 Q2はQ1を勝ち抜いた上位16台によるグループ1に堤が出走した。平良がQ1で履いたタイヤのままで4周目に1分36秒749をマークし5番手につけたがこのタイムを上回る車両があり10番手にドロップ。堤はアタックを続けるも前のラップと同タイムとなり10番手で予選は終了した。この結果平良とのタイム合算では5番手となり、これで決勝レースのグリッドが確定した。決勝では3列目というまずまずの位置から表彰台を目指す。

 明日の決勝レース(3時間)は13時30分にスタートの時を迎える。

2024スーパーGT第2戦富士 muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)

●堤優威

「ウエイトを載せた状態でのユーズドタイヤでは、ニュータイヤのような引っ掛かりの良さがなくなってしまうので、難しい予選になってしまいましたが、この重い状態で5番手というのは悪くないでしょう。もう少し上に行きたい気持ちはありましたが、上とのタイム差はありました。決勝ではレースペースを頑張って表彰台、悪くても5位キープでゴールできればいいかなと思います。3時間と長いレースですから、粘り強く頑張ります」

●平良響

「公式練習でタイヤを試した中で良いと思われるタイヤを選びましたが、予選も決勝もそのタイヤであれば問題ないという予想だったので、何も心配することなくアタックに行けました。3番手ということで悪くはなかったかなと思います。明日はGT3勢に囲まれているので、レースでは抜かれないように後ろを見ながらのレースになると思いますが、ブリヂストンタイヤの良さを生かしてちょっと我慢した後はどんどん抜いていくようなレースになればなと思います」

●加藤寛規監督

「公式練習では決勝に向け多くのデータが取れました。春の合同テストの時とは路面コンディションも違ったので、結構アジャストしていかないといけないなという感じでした。予選はふたりのドライバー共に良く頑張ってくれましたし、5番手という位置は悪くないし充分表彰台を狙える位置です。富士はGT3車両が速いコースだと思うので、しっかり自分たちのレースをしてきっちり表彰台を狙い、ひとつでも多くポイントを加算していきたいです」

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