「ネコトラ」が代名詞 藤井湧泉 絵画の世界展 京都府八幡市立松花堂美術館

中国と日本の技法を融合させた人物画や細やかな筆遣いで描かれた動物画など、京都在住の画家による作品展が、八幡市の美術館で始まりました。八幡市立松花堂美術館で行われているのは、中国出身で、京都在住の藤井湧泉さんの作品展です。湧泉さんのキャッチフレーズとも言えるネコのようにもかわいいトラにも見える「ネコトラ」の様々な表情を鑑賞できます。また、中国の源氏物語と言われる紅楼夢の登場人物を中国にルーツを持ち、京都市立芸術大学で学び琳派などの日本の美を取り入れた湧泉さんらしい筆遣いで描いています。ほかにも、ユーモラスさをにじませた雲龍図など、作品はどれも親しみに加え、湧泉さんならではの超絶技法を垣間見ることができます。この藤井湧泉の絵画世界展は、6月9日まで八幡市立松花堂美術館で開かれています。

© KBS京都