堂安律、W杯よりもアジアカップ敗退のほうがショックだったワケとは 「アジアのレベルを思い知らされた」

日本代表で10番を背負う堂安律。優勝を目指した今年のアジアカップでは準々決勝敗退に終わった。

ドイツ1部のフライブルクでプレーする彼が『fifa.com』のインタビューで様々な話をしていた。その一部を抜粋する。

「(フライブルクと日本代表での今季をどう思っているか)

クラブ的には昨年より進歩していないし、日本代表はアジアカップで敗退した。だから、個人的に成功のシーズンとはいえない。

でも、別の見方をすれば、精神的にも肉体的にも強くなったことは間違いない。ピッチ上のスタッツには表れない部分で進歩したと感じている。

国内リーグだけでなくヨーロッパリーグでも出場機会を与えてくれるなど監督は信頼してくれた。ほぼ毎週2試合があり、成長する大きなチャンス。もし残り試合に勝つことができれば、クリスティアン・シュトライヒ監督が僕に出場機会を与えたことが正しかったことを証明できるだろう。

(アジアカップ後、初の代表戦は、3月の北朝鮮戦だったが)

相手がどこであろうと、アジアカップでどん底に落ち込んだ状況を立て直すための重要な機会であることは全員がわかっていた。

個人的には、2022年W杯敗退に比べれば、アジアカップ敗退のほうが物事を振り返る時間があった。前者の敗戦は、人生においてもキャリアにおいてもターニングポイントになった。その敗戦からポジティブなもの得るのが自分にできるベストなことだと思った。

(北朝鮮戦は)1-0で何とか勝利しただけでおそらくみんなをがっかりさせただろう。でも、僕個人としては、5日間フルに代表チームと過ごせたことは、再出発するために必要なことだった」

「(W杯敗退よりもアジア杯敗退のほうがショックだったと言う理由は)

ワールドカップでは最終的にクロアチアに敗れたものの、自分たちが正しい道を歩んでいると感じていた。自分たちのアプローチは合っていると確信していたし、将来について楽観的だった。

でも、アジアカップではファンも選手もすごく高い期待をしていたのに、それに応えられなかった。国中が勝利を期待するプレッシャーが僕らのゲームを狂わせた。そこがワールドカップとの大きな違いだった。

(より多くのアジア諸国がW杯に出場できるようになったが、予選の激しさに変化を感じたか)

以前よりも緊迫している。アジアカップではいかにアジアのレベルが高いかを思い知らされた。うぬぼれは命取りになりえる。

前回は開幕戦でオマーンに負けたけれど、どれほど拮抗していたかを覚えている。だから、同じことを繰り返さないためにも全力を尽くさなければいけない。

よりインテンシティが増しているだけでなく、多くのアジア諸国が外国人監督を迎え、新しい戦術やアイデアに触れるようになっていて、以前とは明らかに異なる」

優勝が期待されたアジアカップでは他の国のレベルアップを感じたという。

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なお、日本代表がオマーンに0-1で敗れたのは2022年W杯のアジア3次予選初戦(2021年9月)。

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