国立天文台によると、こどもの日の5日(日)と振替休日の6日(月)の夜明け前にはみずがめ座η(エータ)流星群が見頃になるという。5日(日)の夜明け前は晴れる所が多く、九州から北海道の日本海側にかけて流星群を観察することができる見込み。6日(月)の夜明け前も東日本や東北では晴れ間があり、流れ星を楽しむことができそうだ。
みずがめ座η流星群とは
国立天文台によると、みずがめ座η流星群は5月上旬に活動する流星群で、母天体はハレー彗星で毎年見られる主要な流星群の1つだという。今年は月明りの影響がほとんどないため、良い条件で観察することができるということだ。
今年のみずがめ座η流星群が日本で見頃になるのは5日(日)とゴールデンウィーク最終日となる6日(月)の夜明け前の1時間半ほどで、東京の場合は午前2時~午前3時半ごろだという。最も多く見えるのは両日とも午前3時台で、空の暗い場所なら1時間あたり5~10個程度の流れ星が見られる予想だということだ。
5日(日)ほど広範囲で晴れ 星空観察日和に
肝心な天気は、5日(日)午前3時ごろは九州から北海道の日本海側にかけて晴れる所が多い見込み。流星群を観察することができそうだ。沖縄は雲が広がる見通し。
6日(月)午前3時ごろも東日本や東北では晴れ間があり、薄い雲が広がりやすいものの観察するチャンスみはある見込み。一方で沖縄から西日本にかけてと北海道では曇りや雨の所が多く、星空観察にはあいにくの天気になりそうだ。西日本や北海道の日本海側では5日(日)の夜明け前に夜空を眺めた方がいいだろう。
流星群観察のポイント
国立天文台によると、流れ星を観察する際は「できるだけ街灯など人工の明かりが少ない場所を選び」「月のある方向を正面にして観察するのは避ける」と良いそうだ。また、「暗闇に目が慣れるまで最低15分は観察」し「望遠鏡や双眼鏡など特別な道具は必要なく肉眼で観察する」と良いという。
加えて「立ったまま観察すると上を向いた無理な姿勢を長時間続けることになるため、レジャーシートなどを用意して寝転がったまま観察できる準備をしておくと、楽に長時間観察を続けることができる」としている。
なお、夜明け前は依然として空気はヒンヤリする所が多く、特に長時間外にいる場合は体が冷えやすくなる。コートや毛布などを活用し、暖かくして流れ星を楽しんだ方がいいだろう。
(気象予報士・鈴木悠)