再会喜び 大人の自覚 糸魚川市「はたちの集い」に292人

晴れ着姿で再会を喜び合い、記念撮影に納まる出席者たち

糸魚川市の令和6年度「はたちの集い」が3日、同市一の宮1の市民会館で開かれた。20歳の節目を迎えた292人が出席し、故郷で再会を喜び合いながら大人としての自覚を新たにした。

第1部の式典では、米田徹市長が式辞で「一人一人が自主自立の精神を持ち、責任ある行動を求められることが多くなってくる。これから遭遇するであろうさまざまな困難に立ち向かっていくためには、多くの仲間と助け合い、お互いに切磋琢磨(せっさたくま)し、共に成長していくことが大切」と述べ、激励と期待を寄せた。

出席者代表によるお礼の言葉は、「はたちの集い」実行委員会の加福ありすさんと佐藤風夢さんが述べた。加福さんは「今日こうして『はたちの集い』の日を迎えられたのは、学校の先生方、地域の皆さま、そしてたくさんの愛情を注いでくれた両親や家族の支えによるもの」と感謝を伝え、佐藤さんは「一人一人が行動に責任を持ち、地域社会に貢献できる社会人となるよう前向きに歩んでいく」と誓った。

第2部のアトラクションでは、中学校生活を振り返る「思い出ムービー」を上映し、景品の当たるビンゴ大会を実施した。静かに粛々と進んだ式典とは一転し、出席者たちは歓声を上げて大盛り上がり。中学時代を懐かしみ、ビンゴを楽しみながら和気あいあいと交流していた。

市は一昨年から、成人年齢が18歳に引き下げられたことを受け、これまでの成人式を「はたちの集い」として継続。今年は対象となる平成15年4月2日から同16年4月1日生まれの市内在住、出身者ら378人に案内状を送付した。なお、3月には18歳を対象にした成人式を県内で初めて行った。

式典でお礼の言葉を述べる加福さん(中央)と佐藤さん

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