ボクシングの４大世界タイトルマッチ（５月６日、東京ドーム）の記者会見が４日、横浜市内で開かれ、スーパーバンタム級４団体統一タイトルマッチで対戦する同級４団体統一王者の井上尚弥（３１＝大橋）と挑戦者のＷＢＣ同級１位ルイス・ネリ（２９＝メキシコ）が意気込みを示した。
マイク・タイソン（米国）が、ジェームス・ダグラス（米国）に史上最大と言われる番狂わせで敗れた一戦以来、ボクシングでは３４年ぶりとなる東京ドーム興行のメインイベント。若干険しい表情で現れた井上は「メンタル面ではいよいよという思い。ネリもいい状態と聞いているので、明後日はとてつもない試合ができると確信している。必ずＫＯにつなげて勝つ姿を見ていただきたい」と宣言した。
過去に日本でドーピング疑惑、大幅体重超過などの騒動を起こして〝悪童〟と呼ばれるネリはサングラスを着用し、ガムを噛みながら登場。「とても充実した日々を送って、完全にメンタルはできている。練習も完璧」と好調をアピールした。
気になる体重についても「リミットに入っている」と明言。そして、「死を覚悟して戦いに挑みたい。勝者になることを確信している。ＫＯで勝ちます」と、井上と同じくＫＯを宣言した。
これを聞いた井上は「事前に体重が仕上がっていると聞いて安心している」と安ど。歴史的舞台での４団体統一王座を守る難しさを問われると、逆に「こんなに素晴らしい環境とタイミングがそろった試合はまずない。４つのベルトを防衛する最大のモチベーションを出して、勝ちに行きたい」と歓迎した。
会見後の写真撮影を終えると、ネリは悪童の異名とは裏腹に、サングラスを外して井上と握手。５日の前日計量は無事に終わるのだろうか。
