黒沢尻北高が創立100周年記念式典 「ドラゴン桜」作者が講演

千個のバルーンを空に放つ黒陵生。次の100年に思いをつないだ

 黒沢尻北高(金浜千明校長、生徒653人)の創立100周年記念式典は3日、北上市のさくらホールフィーチャリングツガワで行われた。地元の熱意ある誘致運動で1924(大正13)年に開校し、2万2524人の人材を送り出した「黒陵」。在校生やOBが歩みを振り返り、次の100年に向けた新たな一歩を踏み出した。

 約900人が出席。金浜校長が「人間性豊かで有為な人材の育成に向けて歩みを続けていく」と式辞を述べ、記念事業協賛会の伊藤彬・同窓会長が歴代の校長、PTA会長に感謝状を手渡した。バンカラ姿の応援部4人の先導で、声高らかに校歌を響かせた。

 漫画「ドラゴン桜」の作者でOBの三田紀房(のりふさ)さんが講演。100周年記念事業で東京大合格を目指す「東大励志(れいし)プロジェクト」に触れ「桜や松に囲まれた教育環境に恵まれ、部活動も活躍していることは日本一と言ってもいい。無理と思った瞬間に歩みは止まる。一緒に考えていこう」と挑戦する大切さを訴えた。

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