高速道路で“逆走” 発見から“5秒後”に車が横を…時速約80kmで走行中「足が震えた」ゴールデンウィーク中の高知自動車道【動画あり】

3日夜、高知県高知市の高知自動車道上り線で、白い乗用車が“逆走”する様子を、ドライブレコーダーがとらえていました。

場所は、高知市と南国市にまたがる「逢坂山(おうさかやま)トンネル」内で、3日夜9時半ごろ、男性が運転する乗用車が高速道路の「追い越し車線」を走っていたところ、前から突然、“白い乗用車”が現れます。「逆走車」です。

気づいた男性は、左にハンドルを切って「走行車線」に戻り、約5秒後、“逆走車”が男性の車とすれ違い、高知市方面へと走り去っていきました。その瞬間、車内には「危ない!警察に電話!」という声が響き渡りました。男性は、家族と一緒に岡山県に向けて帰省する途中で、この直後、男性らが警察に通報したということです。

取材に対し男性は「右車線に出て、数台追い越したときに、トンネルの中で向こうからヘッドライトが見えた。『対向車が何でいるんだろう…』と思いながらハンドルを左に切ったところで、“逆走”だと気づいた。その時は"避けることが精一杯”で、パニック状態でした。『何で車がいるんだろう…』って。でも、後続車が(逆走車を)避けているのを見て、だんだん怖くなって、足が震えてきました」と、当時の状況を語りました。

“逆走車”が目撃されたのは、高知自動車道・上り線、高知ICから2kmほどの、片側2車線の場所で、長さ620mのトンネル内の中間地点付近とみられます。

高知県警によりますと、この“逆走車”について通報は受けたものの、「今のところ、逆走した車の特定には至っていない」ということです。

高知県警は、「高速道路で『対向車はありえない』という固定観念をなくし、前をよく見て運転するとともに、逆走車を見かけたら、非常電話などで警察や道路管理者に連絡してほしい」と、ホームページなどで呼びかけています。

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