東大クイズ王・伊沢拓司さんが中学生に説いた「一歩先」 福井県の高志中で講演

生徒にクイズを出して交流しながら、勉強や上達のこつを伝えた伊沢さん=4月30日、福井県福井市の高志中学校

 福井県福井市の高志中学校で「東大クイズ王」として知られる伊沢拓司さん(29)を招いたワークショップや講演会が行われた。伊沢さんは謎解きの経験などで得た人生のこつとして「まずは『一歩先』を考えよう。どんなチャレンジも一歩ずつ進む」と2、3年生約180人にアドバイスした。

 東京大学卒の伊沢さんは「全国高等学校クイズ選手権」で史上初の個人2連覇を達成。2016年に知識集団「QuizKnock(クイズノック)」を立ち上げ、ウェブメディアやユーチューブチャンネルを運営している。3年生の生徒が「学生時代のチャレンジ経験などを聞き、将来を考える参考にしたい」と、伊沢さんが学校を訪問する企画「QK GO」への応募を提案し4月30日、来校が実現した。

⇒小泉孝太郎さん、福井県を初訪問し完全にほれ込む

 生徒は伊沢さんが出すクイズに挑んだ。問題制作の体験では、伊沢さんが「相手のことを考え、相手の一歩先を行くことが大事」と強調。勉強や部活など何事も上達するこつとして「いきなり先を目指すのではなく、遠い目標に近づくため今の自分にできることは何か考えて」と助言した。生徒は研究者を目指したきっかけや暗記方法などについて次々質問し、探究心を養っていた。

© 株式会社福井新聞社