因縁の対決だ。ボクシングの4大世界タイトルマッチ(5月6日、東京ドーム)の記者会見が4日、神奈川・横浜市内で開かれた。WBA世界フライ級王者・ユーリ阿久井政悟(28=倉敷守安)が、同級3位桑原拓(29=大橋)と約2年10か月ぶりの再戦で、初防衛に臨む。
2人は2021年7月に対戦し、その時はユーリが10ラウンド(R)TKO勝ち。そのまま順調に白星を積み重ね、今年1月に元王者アルテム・ダラキアン(ウクライナ)を12R判定3―0で破り、初の世界ベルトを奪取した。
ユーリは「仕上がりは順調に来ていて、いいコンディションで試合に臨める。4週間東京でスパーリング合宿していたけど、まばたきしたら4週間終わっていたと思うぐらい、すごくいい練習ができた。あさってが楽しみです」と好調をアピールした。
お互いに負けられない戦いとなる。ユーリは「一度対戦してKO勝ちしているけど、その相手に挑む桑原選手は本当にすごいと思う。その気持ちをしっかり受け止めて、勝ちたい。そんな僕らの戦いを応援してほしい」とファンに呼びかけた。
初の世界挑戦がリベンジマッチとなった桑原は「再戦ということで、2人だけのこれまでのストーリーもあるので、そういうところを含めて試合を楽しみにしてほしい。メンタルにも、フィジカル的にも過去にないぐらい仕上がっている。熱いファイトを繰り広げたいと思います」と闘志を燃やしていた。