J1川崎は「僕たちが超えなきゃいけない壁」 アビスパ福岡・湯澤聖人、大観衆の前で雪辱望む

練習に向かう福岡・湯沢(撮影・西田忠信)

J1アビスパ福岡の湯澤聖人(30)が4日、昨季は公式戦3戦3敗だった川崎フロンターレへの雪辱を望んだ。

今季は16位と低迷しているが、前節に6試合ぶりの白星を手にした強敵。「チームとしてすごく何かが落ちているとか、そういうものはない。僕たちが超えなきゃいけない壁と思って頑張っていきます」と力を込めた。

前節のホームG大阪戦は今季最多となる1万791人の観衆の前で1―0の勝利。川崎同様に、巧みな技術でボールを保持する福岡にとって苦手とするスタイルの相手に対して、シャハブ・ザヘディが奪った1点を体を張って守り抜いた。

湯澤は「1万人を超えてくれると、気分良くプレーできる。うれしいし、『よっしゃ、やるぞ』みたいな気持ちもなる」と振り返った。G大阪戦は前半でリードしたために勝負する場面は多くなかったが、「(相手との)1対1で譲ったらチームに流れがなくなってしまうので、そこは意識してやりました」とチームを鼓舞した。

G大阪戦から中2日の過密日程にも「勝ったんで、気持ち的に(疲労は)大丈夫な気がします。コンディションを落とした過去があるので、全力で準備してしっかりコンディションをつくりたい」。昨季は天皇杯の準々決勝でも煮え湯を飲まされた川崎戦を見据えた。(向吉三郎)

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