S&P、トルコの格付け「B+」に引き上げ 政策の連携改善へ

[3日 ロイター] - 大手格付け会社S&Pは3日、トルコの格付けを「B」から「B+」に引き上げた。国際収支の均衡を進める中、金融・財政・所得政策の連携が改善していくと予想した。

トルコ中央銀行は4月下旬に政策金利を50%に据え置いたが、インフレリスクを引き続き警戒し、必要なら追加利上げする可能性を示唆した。

S&Pは、当局がインフレを抑制し、通貨リラの信認を回復して経常赤字を縮小させれば格付け引き上げを検討する可能性があると述べた。

4月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比69.8%上昇し、2022年終盤以来の高い伸びとなった。

S&Pは「2028年までインフレ率が一桁に下がることはない」との見方も示した。

格付けの見通しは「ポジティブ」に据え置いた。金融安定性や財政に対する圧力が強まった場合は見直す可能性があるとした。

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