国内外15人 震災復興願う旅/茨城―八戸 自転車800キロ走破

ゴール地点の蕪島に到着し、喜びを分かち合う参加者たち

 東日本大震災の復興を願い、茨城県鹿嶋市-青森県八戸市間約800キロを自転車で巡る「ツール・ド・東日本 鹿嶋to八戸」(通称・鹿八800)の一行が4日、ゴール地点の八戸市・蕪島に到着した。国内外から参加した15人が握手したり、肩を組んだりしてゴールの喜びを分かち合った。

 被災地の住民と交流し、震災を風化させない-との思いで、関東や同市の有志による実行委員会が主催し、2014年にスタートした。

 一行は4月28日に鹿嶋市を出発。福島県浪江町、宮城県石巻市、気仙沼市などを経由し、太平洋の海岸沿いや山道を通るコースを北上した。最終日の4日は午前8時に岩手県久慈市を出発し、約6時間半で約70キロを走破。午後2時半前に蕪島に到着し、集まった地元有志に出迎えられた。

 6、7回ほど参加しているという埼玉県の会社員横山尚多香さん(44)は「復興支援だけでなく、ダイナミックな自然や地域の人との交流を楽しめる雰囲気になったと思う」と話した。

 実行委員長の岡田繁さん(63)は「継続することで少しずつ浸透していると思う。次回はもっと海外からの参加者を増やし、企画を世界に発信したい」と語った。

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