開成町 全世代の英語受験料補助 学習意欲の醸成図る 南足柄市・大井町・松田町・山北町・開成町

制度をPRする町職員

開成町は小中高生を対象に実施している英検やTOEICなど外国語検定受験料補助事業で、今年度から対象を全世代へと拡大した。グローバル人材輩出の後押しへ町民全体の学習意欲の醸成につなげていく考え。

昨年12月、小中学生、高校生相当の町民に対し、英検、TOEIC、TOEFL、TEAP等外国語検定の受験料を補助する事業を試験的に開始。昨年度1年間であればさかのぼっての請求も可能だったこともあり、計168人が同制度を利用して検定を受けたという。

これを受け、町は予算面、効果面ともに問題ないと判断し今年度も継続実施を決め、200万円の予算を計上。所管が生涯学習課であることから、学生だけでなく大人になっても町民が学び続けられる環境を提供したいとの思いで、対象年齢を全世代へと拡大した。

特に未就学児と小学生が英検4・5級を受験する際は全額を補助するのに加えて回数の制限も無し(その他は半額で2回までなど)。町生涯学習課の田代孝和課長は「英語に抵抗のない幼い時期のお子さんに何回も挑戦して楽しんでもらい、英語学習の最初の扉を開けることができたら。また、ぜひ保護者の方も受験いただき皆さんでスキルを高めていただけたら」と思いを語る。

町は、社会では数学的思考や日本語力も重要視されるとの考えで同時に漢検と数検の受験料を補助することで外国語以外の分野での学習も支援していく方針。

申請も簡単に

今年度からは受験後に1度来庁するだけとするなど、申請も簡素化。場合によっては郵送での申し込みも可能に。田代課長は「受けるか迷っている町民の背中を押し1人でも多くの方に利用していただけたら」と話した。申請方法など詳細は町HP。

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