曳山にひかれ小指ほぼ切断、神輿下ろす神事で骨折疑い 滋賀県内の祭りで事故相次ぐ

大溝祭の曳山(4日、高島市勝野)

 滋賀県内で4日、祭りに伴う事故が高島市と東近江市で相次いだ。いずれも命に別条はなかった。

 高島市勝野の県道で午後2時10分ごろ、「大溝祭」の曳山(ひきやま)を押していた同市の男性(71)が転倒し、左前輪に左手をひかれた。小指が切断に近い状態になるなどして、病院に運ばれた。滋賀県警高島署によると、当時は約20人で曳山を保管場所へ移動させていたという。

 東近江市伊庭町では、午後3時半ごろ、神輿(みこし)が山の急斜面を滑り下りる「伊庭の坂下し」で、近江八幡市の地方公務員男性(31)が左足を負傷した。骨折した疑いがあり、治療中という。東近江署によると、山の中腹にある神社から麓へ神輿を下ろす途中で、男性は進行方向を修正する役割だった。

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