【フィギュア】イリア・マリニン〝5回転ジャンプ〟習得へ「現時点で限界だと感じていない」

さらなる高みを目指すイリア・マリニン(カメラ・山口高明)

フィギュアスケート男子で世界選手権覇者のイリア・マリニン(米国)が〝5回転ジャンプ〟の習得に意欲を示した。

3月の世界選手権では6本の4回転ジャンプを成功。冒頭にクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)を決めるなど、異次元の演技を披露した。英紙「ガーディアン」は「マリニンは、競技会でクワッドアクセルを成功させた唯一の人物であり、自分はさらに上に行けると考えている」の見出しを立てた上で「マリニンの目が輝くのはフィギュアスケートの技術的な限界を押し上げるなど、より大きな目標に移ったときだ。世界がまだ彼のクワッドアクセルに追いついていない時期に、5回転ジャンプを追加する可能性も含まれている」と報じた。

続けてマリニンの野望を紹介。「自分自身のモチベーションを高めるのは、常に限界を超えようとすること。今では人々が空中で4回転を簡単にできるようになり、初めてクワッドアクセルを達成した。現時点ではそれが限界だと感じていない。それ以上の成果を上げることができると本当に思っている」とし、五輪や世界選手権については「五輪でいい順位を獲得する、あるいは世界選手権でさらにいくつ優勝するという目標も確かにある」と語ったという。

果たして4回転の神が5回転の神に改名する日は来るのだろうか。

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