太陽光発電のアークテック、サウジに工場建設

太陽光発電のアークテック、サウジに工場建設

土地賃借契約にサインする蔡浩氏(左)とマジード氏。(4月25日撮影、ジッダ=新華社配信/江蘇中信博新能源科技提供)

 【新華社リヤド5月4日】追尾式(トラッカー)架台や固定架台など太陽光発電システムを手掛ける中国の江蘇中信博新能源科技(アークテック)はこのほど、サウジアラビアで工業団地の建設・運営を担うサウジアラビア工業団地公団(MODON)と土地賃借契約を結んだ。サウジで太陽光発電製品工場を共同建設する。

 MODONのマジード・アル・アルゴビ最高経営責任者(CEO)は今回の提携を高く評価した。調印式では、アークテックの進出がサウジ工業の現代化と太陽光発電産業チェーンの発展に大きく貢献するとし、工業団地の発展促進を目指すMODONのビジョンと一致していると述べた。双方の連携がサウジに多くの雇用機会を創出するとともに、世界の再生可能エネルギー市場におけるサウジの競争力向上にも寄与するとした。

 アークテックの蔡浩(さい・こう)董事長は、西部の大都市ジッダでの工場建設と運営は、環境保護と資源の節約を十分に配慮して行うとコメント。「私たちは今後数年、サウジの販売網構築と現地サービスチームの育成をいっそう強化し、現地に寄り添った技術サポートと事業サービスを提供する。現地の需要に即した製品開発を行うため、研究開発センターの建設も検討している」と紹介した。

 ジッダに建設予定の工場は、敷地面積が約9万7千平方メートルで、完成後の太陽光発電製品の生産能力は3ギガワットに達する見通しとなる。

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