強い覚悟を持って試合に挑み、苦しみながらも関東大会出場を決めた。
5月3日、ゼットエーオリプリスタジアムで開催された令和6年度関東高校サッカー大会千葉予選の準決勝第1試合で習志野が東京学館を延長戦の末に1-0で破り決勝進出を決めた。
試合終了のホイッスルと同時に膝をつき、感情を爆発させた習志野キャプテン。試合後「率直に嬉しいというのが一番です」DF安田大雅(3年)は開口一番に喜んだ。
さらに「このチームは新チームが始まってから苦労が多くて、新人戦も壁を超えられず、リーグ戦も開幕戦で1-6の大敗をしてしまった。でもこの大会で中央学院に2回戦でリベンジすることが出来たし、大会を通して強くなれた」と話した。ここまでの道のりが険しかったからこそ、この勝利の味は格別だった。
「試合前から"今日勝つのは習志野だ"とみんなで強く繋がっていた。誰かがミスをしても誰かがカバーする、お互いカバーが出来るような形を作って挑みました」
「試合前から学館はそういう(気合を前面に押し出してくる)チームとわかっていたので、そこでも自分たちが負けないように、その上で自分たちの良さである上手さを出す」
泥臭く、気合の入ったプレーを繰り出してくる相手に対し、お付き合いしてしまった感もあったが、同じ土俵でも戦う意識があったからこそ、逃げずに盛り返すことが出来た。
「習志野の良さは元気で活発なところ。応援も凄く熱くやってくれて、それが凄く力になりました」と応援団に感謝した安田。今大会で成長したところを、決勝と本選で存分に発揮するつもりだ。
準決勝を勝ち抜いた習志野は6日に検見川と決勝を戦い、5月25日から千葉県内で行われる関東大会に出場する。
(文・写真＝会田健司)
