叶姉妹がパーソナリティを務めるトーク番組、「Spotifyオリジナル 叶姉妹のファビュラスワールド」。
4月23日に配信されたエピソードの中では、リスナーから寄せられた《友達の悩みを聞くのがしんどい》というお悩みを紹介し、恭子さんと美香さんが回答した。
お便りの内容は、以下の通り。
《私の悩みは、信頼している友達の悩み相談に乗ってもなかなか解決にいかないことです》
《自分自身も、その人の問題はその人本人が向き合わないと変わらないのはわかっているのですが、同じことで1年近く悩んでいる友達に少しでも早く解決してほしいと思う反面、意見やアドバイスや自分だったらこうするな、ということを話していますがなかなか進展はせず、何を求めているかわからなくなり、相談を聞いている身の私がしんどくなっています》
《相談を聞いている私がしんどいと言えない関係性はあまり良くないのでしょうか？ どうかご意見ください》
内容を聞き終えた恭子さんはまず、「自分が思う親切が相手にとってそうとは限らない」と見解を語った。
「私が書いております著書の中にもあるんですが、自分が親切だと思っていることが、必ずしも相手様にとって親切なことであるかどうかは疑問ではありますよね」
また「アドバイス」という言葉について恭子さんは、「人はみんな違うのだから、アドバイスをするなんておこがましい」と自身の意見を述べた。
「アドバイスができる立場かどうかっていうのも1つありますよね。だから私たちはしょっちゅう言っておりますが、私たちは絶対に“アドバイス”という言葉、なおかつアドバイスはしておりませんと。私たちはこう思います、もしくは私たちはこうしております。どちらかしか使わない」
「なぜかと言うと、人様はみんな違うわけですから、アドバイスなんて私たちがすることすらもおこがましいことではありますよね」
相談への回答として恭子さんは「何もしないことが最大の親切だ」とコメントした。
恭子さん「私がよく言ってます、最大の親切」
美香さん「何もしない、ということですかね」
恭子さんは、悩み相談を受けるのがしんどいのであれば、その場しのぎの回答をするよりもハッキリと意思を伝えるほうがマシなのではと語る。
「しんどいようなそういう悩みは、絶対正解の答えなんてないわけですから。なおかつしんどいような質問を、その方が答えられるなんて考えづらいですよね」
「しんどくなってくるような質問なり何なり、ご相談は聞かないほうがお互いのためだから、本当のことを言うんであれば『ごめんなさいね。本当は何か力になって差し上げたいと思ってはいますが、私では力不足だと思います。だから、このご相談には私はなかなか難しいと思います』ってことをハッキリと本当のことを言って差し上げるほうが、その場しのぎのようなお話しをするよりはよっぽどマシだと思いますよ」
最後に美香さんは、相談者へ贈る言葉として恭子さんの格言を引用し、回答を締めくくった。
「ここでお姉さんの、私が好きな格言の1つでもあるんですが。先ほど出た“最大の親切”っていうのをご紹介させていただいてもいいですか？」
「最大の親切。何もしない、求めない、協力しない。一見最大に不親切であるような姿勢が、その実他人に対して最大の親切になり得る場合があることを知りましょう。親切とは、自分のビューだけで決められるあり方ではなく、相手にとっては、時には押し付けや迷惑になり得ることもあるわけなのです」
